まくら【枕】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一基 (いっき)

解説

頭を据える箇所という意味で、文語では「基」を使うこともあります。

意味

①寝る時に頭をのせて、頭を支える道具。
*万葉集〔8C後〕五・八〇九「ただに逢はず在らくも多く敷たへの麻久良(マクラ)去らずて夢(いめ)にし見えむ〈作者未詳〉」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕六「枕 陸詞切韻云枕〈之稔反 万久良 枕物之処 去声〉承頭木也」
*源氏物語〔1001〜14頃〕常夏「かひなをまくらにて、うちやられたる御髪の程いと長く」
 
②寝ている頭の方。枕元。あと。
*日本書紀〔720〕継体七年九月・歌謡「足取り 端取りして 魔倶(マクラ)取り 端取りして」
*万葉集〔8C後〕二・二二六「荒波に寄りくる玉を枕(まくら)に置き吾れここにありと誰か告げなむ〈丹比真人(名未詳)〉」
*古今和歌集〔905〜914〕雑体・一〇二三「枕よりあとより恋のせめくればせむかたなみぞ床中にをる〈よみ人しらず〉」
*幸若・十番斬〔室町末〜近世初〕「助経を見て有ければ跡も枕も見もはかず」
*俳諧・談林十百韻〔1675〕上「風やふきけす有明の月〈一鉄〉 扨こそな枕をまたく虫の声〈卜尺〉」
*読本・春雨物語〔1808〕捨石丸「流ある所に打ちたをれ、足はひたし、剣は枕のかたに捨てたり」
 
③前の方。前。
*宇津保物語〔970〜999頃〕蔵開中「宿を出でてあとも枕もささめねばふみやるかたもそこはかとなし」
 
④寝ること。宿ること。また、特に同衾すること。「旅枕」「新枕」など。
*俳諧・談林十百韻〔1675〕上「今度の訴訟白洲をまくら〈卜尺〉 網引場月の出はには西にあり〈松意〉」
*いやな感じ〔1960〜63〕〈高見順〉一・一「安淫売も許さなかったことを、そして女郎屋でもことわられたことを〈略〉いずれはマクラ専門のユキダルマに相違ないが」

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