《スポンサードリンク》



きっかけ【切っ掛け/切掛】

《スポンサードリンク》

数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)

意味

①物を作る際、材料を切り始めること。また、その切り掛けた部分。物の先端。
*娵入記〔1443〜73頃〕「御こしのつな、女房こしは、ひだりのながえのきっかけ一しゃくばかりのけて、かしつけにて右のながえにひっときにとむるなり」
*小笠原入道宗賢記〔1609頃〕「一 弓をばうつといふ也。つくる事也。一 弓うつに、きっかけといふ事は子細なし」
 
②気勢。心意気。意地。
*甲陽軍鑑〔17C初〕品一六「法をおもんじ奉り、何事も無事にとばかりならば、諸侍、男道のきっかけをはづし、皆不足を堪忍仕る臆病者になり候はん」
*評判記・吉原人たばね〔1680頃〕吉原今小町小うたらんきょく「されば此君、其むかしのきっかけをいだし給ひ」
*洒落本・蛇蛻青大通〔1782〕「ゆふべ少(すこ)切(キ)っ懸(カケ)の有る傾を張りやした」
 
③物事を始める時の手がかりや機会。てはじめ。しおどき。はずみ。
*四座役者目録〔1646〜53〕下「月軒は、鼓は生れ付達者にて、上手也。習ひ掛け、きっかけは、更に無し」
*滑稽本・八笑人〔1820〜49〕初・一「なんぼ出たらめでも、ちっとはきっかけを付けて置うと、是より稽古にかかる」
*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉一・五「長羅宇(ながらう)の烟管(きせる)で席(たたみ)を叩くのをきっかけに」
 
④物事が始まる原因、理由、動機。
*雑俳・柳多留拾遺〔1801〕巻八下「こしもとはきっかけの有威をふるひ」
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉四九「自分が嫌はれるべき何等のきっかけも与へないのに」
*蟹工船〔1929〕〈小林多喜二〉六「みんな二人か三人の金持の(そのかはり大金持の)指図で、動機(キッカケ)だけは色々にこじつけて起したもんだとよ」
 
⑤能や歌舞伎などの演出で、俳優の演技、大道具の移動や変化、音楽、照明など、舞台の進行上の合図となる事柄。「きっかけを渡す」とは、動作の合図をすること、「きっかけをはずす」とは、合図が悪くて舞台の進行をさまたげることをいう。
*舞正語磨〔1658〕上・海士「其きっかけを知らざる故に、地うたひも迷惑して」
*黄表紙・玉磨青砥銭〔1790〕「すけなりかけ合のきっかけわるく、時むね大きにかんしゃくをおこし」
*歌舞伎・名歌徳三舛玉垣〔1801〕五立「『ヲヲ恥し』ト唄に成、政澄扇を〓(かほ)へ当てる。きっかけにて御簾降りる」
*洒落本・竊潜妻〔1807〕上「菊枝は居間に入る。是をきっかけに六角の暮六ツの鐘ゴヲン、折ふし表の浪崎にて」
 
⑥(転じて)一般に、合図。符号。しるし。
*政談〔1727頃〕二「是迄が分限相応にて、是より上が奢り也と言符刻(きっかけ)がなければ、何を当所とすべきやふなし」
*雑俳・柳多留‐初〔1765〕「見世さきへきっかけの有るうたが来る」
*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕初・上「けいこ本のところどころへ、〇(まるいもの)や、△(うろこ)や、いろいろな切(キッ)かけをして覚えたという奴だ」
*二人女房〔1891〜92〕〈尾崎紅葉〉上・四「何かふと思ひ出したと言ふ発端(キッカケ)に、卓子の端をとんと拍って」

スポンサーリンク



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)