数え方(読み方)・単位
一本(いっぽん)、一株 (ひとかぶ) 、一粒 (ひとつぶ) 、一個(いっこ)
解説
植物としては「本」「株」で数えます。小売単位は「袋」「瓶」など。
意味
ユリ科の多年草。中国原産で、畑で栽培される。高さ約四〇センチメートル。地中に卵形の白い鱗茎がある。葉は根ぎわから群がって生え、狭線形で稜があり中空、長さ二〇〜三〇センチメートル。秋、茎頂から花柄を四方に分け、紫色の小さな六弁花をつける。鱗茎には臭気があるが主に漬物にして食用にされる。漢名、薤。おおにら。さとにら。らっきょ。学名はAllium chinense 《季・夏》 ▼らっきょうの花《季・秋》
*俳諧・季引席用集〔1818〕「薤(ラッキャウ)漬る」
*重訂本草綱目啓蒙〔1847〕二二・菜「薤 おほみら〈和名鈔〉、さとにら 古名、らっきゃう」
*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「ラッキャウ 薤」
*二人女房〔1891〜92〕〈尾崎紅葉〉中・八「新漬を運ぶ。薤(ラッキョウ)を持出す」
*千曲川のスケッチ〔1912〕〈島崎藤村〉五・山番「細君が辣韮(ラッキョウ)の塩漬にしたのと、茶を出して勧めて呉れた」