数え方(読み方)・単位
一台(いちだい)
解説
折りたたみ式の腰掛けのことで、「台」で数えます。
意味
①室内で臨時に着席する際に用いる一種の腰掛け。脚を打違いに組み尻の当たる部分に革を張り、携帯に便利なように作ったもの。陣中や狩り場などでも用いられた。また、神輿の台などにも使用された。畳床几(たたみしょうぎ)。
*曾我物語〔南北朝頃〕六・弁才天の御事「しゃうぎに腰をかけ、のたまひけるは」
*普広院殿御元服記〔15C中か〕永享二年七月二五日「甲床木をば僕持之」
*甲陽軍鑑〔17C初〕品三二「景虎公手がるき大将なれば、信玄公に手遅(てをそく)みられじと思召候故、早(はやく)馬よりおりて、牀机(シャウギ)に腰を懸給ふ」
*虎明本狂言・鎧〔室町末〜近世初〕「しゃうぎにこしをかくる」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕続・四〇回「利勇は床几(セウギ)に尻をかけ、夥(あまた)の筑登之(ちくとし)を左右に立たし」
②横に長く、数人腰掛けられるようにつくった簡単な腰掛け台。
*浮世草子・傾城色三味線〔1701〕江戸・一「極楽とおもひし大座敷は、簾かけたる水ちゃ屋の休机(シャウギ)なり」
*談義本・風流志道軒伝〔1763〕五「浅草の地内にて〈略〉参の老若立ちつどひ、床几(シャウギ)に腰を打ちかくれば」
*浪花聞書〔1819頃〕「床几(ショウキ)腰掛台なり、涼台抔を凡て床几といふ」
*歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)〔1859〕三立「下手出茶屋、せうぎ二机并べあり」
*風流仏〔1889〕〈幸田露伴〉六・中「名物栗の強飯(こはめし)売家の牀几(シャウギ)に腰打掛けてまづまづと案じ始めけるが」
③「しょうぎ(床几)の間」の略。
*和漢船用集〔1766〕一〇・船処名之部「将几(シャウキ)〈略〉此所舟大将の居所なる故、将の几と名付。几又机とも書。表屋形の名なり」

