数え方(読み方)・単位
一個(いっこ)、一点(いってん)
解説
コンパクトに入っているものは「個」で数えます。
⇒けしょうひん(化粧品)
意味
①顔や肌に塗って色白に美しく見せる化粧料。粉白粉、水白粉、練り白粉、紙白粉などの種類がある。しろいもの。はふに。
*発心集〔1216頃か〕四・玄賓係念亜相室事「粉(ヲシロイ)を施し、たき物をうつせど、誰かは偽れるかざりとしらざる」
*文明本節用集〔室町中〕「白粉 ヲシロイ 或作白物」
*七十一番職人歌合〔1500頃か〕一五番「しろいものうり。百けも、なからけも、いくらも召せ。いかほどよき御しろいが候ぞ」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Voxiroiuo (ヲシロイヲ) ツクル」
*日本読本〔1887〕〈新保磐次〉六「おしろいにも金類を含めるか。然り、おしろいには鉛を含めり」
②「おしろいばな(白粉花)」の略称。《季・秋》
*うら庭〔1900〕〈永井荷風〉「隣家との境の垣根に、高く日廻(ひまはり)其下に鳳仙花や白粉花(オシロイ)、蝦夷菊」
③白壁の土蔵をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕
語源
①「書紀‐持統六年」には観成が唐にならって日本で初めて「鉛粉」を作ったことが伝えられており、「延喜式‐三七・典薬寮」には糯米(もちごめ)の粉末などを用いたことが記されている。これらから、古くは鉛白と穀粉との二種があったものと思われる。
②平安中期の「二十巻本和名抄‐一四」には「粉〈略〉和名之路岐毛能(シロキモノ)」、「白粉〈略〉俗云波布邇(ハフニ)」とあるが、江戸後期の「箋注和名抄‐六」では、シロキモノを鉛白とするのに対して、ハフニを米粉とし、身分の低い女性が用いたものかと考証している。平安時代、既に水銀製のもの(伊勢白粉)も現われており、のりの悪い穀粉は次第に使われなくなったものと思われる。
③中世になって、シロキモノがシロイモノとイ音便化し、女性語としてオを付けてオシロイモノとし、モノを略してオシロイが成立したか。
④近世には白粉で化粧をする歌舞伎役者にちなんで「仙女香」や「白牡丹」などの商品名が付けられ、広く使われるようになった。鉛毒を恐れて無鉛白粉が作られるようになるのは明治三〇年代のことである。

