ふろや【風呂屋】

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数え方(読み方)・単位

一軒 (いっけん)

解説

⇒せんとう(銭湯)

意味

①浴室。浴場。湯殿。
*天草本伊曾保物語〔1593〕イソポの生涯の事「コノfuroyano (フロヤノ) イリグチニ トガッタ イシガ アッテ」
*仮名草子・仁勢物語〔1639〜40頃〕下・八二「帰りて風呂屋に入らせ給ひぬ」
*随筆・北越雪譜〔1836〜42〕初・上「銭に才人かの池のほとりに混屋(フロヤ)をつくり」
 
②湯銭を取って入浴させる浴場。また、それを業とする人。銭湯。湯屋。公衆浴場。
*日葡辞書〔1603〜04〕「Furoya (フロヤ)〈訳〉湯屋」
*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕二二「京坂にて風呂屋と云江戸にて銭湯或は湯屋と云」
*風俗画報‐七三号〔1894〕人事門「混堂(フロヤ)は都下はいふもさらなり今は津々浦々至る処に営業者ありて」
 
③特に、江戸時代、湯女(ゆな)を抱えて、入浴客の垢をかかせる一方、売春をもさせた湯屋。湯女風呂。
*俳諧・大坂独吟集〔1675〕上「風呂屋の軒をかへるかりがね 行灯のひかりのどけき天のはら〈西鶴〉」
*評判記・色道大鏡〔1678〕一四「中比の風呂屋(フロヤ)は、女を心まかせに抱え置て、傾城にひとしく仕立出せり」
*洒落本・噺之画有多〔1780〕みせすがかきの事「其ころ東都にふろやといふもの二百けんばかり有。かみ洗女と名付てゆふ女のことくなるものをかかへおききゃくをまねきけり」
 
④「ふろやもの(風呂屋者)」の略。
*浮世草子・好色盛衰記〔1688〕四・二「其外茶屋、風呂屋、又は手かけ物、白人舞子さがし糸屋扇屋都に有程の女をせんさくして」
*浮世草子・西鶴織留〔1694〕六・四「風呂(フロ)屋素人をしのび連て」

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