数え方(読み方)・単位
一頭(いっとう)
解説
広く動物について、鳥類を除く動物一般は「匹」で数えます。ただし、その中でも人間が抱きかかえられない大きさのものや、人間にとって希少価値の高いもの、実験動物や盲導犬のように人間の役に立つものは「頭」で数える傾向があります。学術論文などで研究対象となる動物は、種類に関係なく「個体」で数えます。
意味
アシカ科の哺乳類。オットセイに似ているが、やや大形で雄は体長二メートル以上に達し、雌は約一・五メートル。体は暗褐色。四肢はひれ状で泳ぎがうまく、魚類を捕食する。海岸や岩礁などに集団で上陸して休息する。また、繁殖期には一頭の雄が多数の雌を独占してハーレムを形成する。「和漢三才図会」に「紀州に海鹿島有りて多く群居す、毎に眠るを好み、島上に上りて鼾睡(いびきか)く」とあり、近世にはよく眠る獣の代名詞とされた。