えびら【箙】

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数え方(読み方)・単位

一腰(ひとこし)

解説

矢を入れて腰につける道具のことです。「腰」は腰に携帯する武具を数える語です。

意味

①矢をさし入れて腰に付ける箱形の容納具。矢をもたせる細長い背板の下に方立(ほうだて)と呼ぶ箱をつけ、箱の内側に筬(おさ)と呼ぶ簀子(すのこ)を入れ、これに鏃(やじり)をさしこむ。背板を板にせずに枠にしたものを端手(はたて)といい、中を防己(つづらふじ)でかがって中縫苧(なかぬいそ)という。端手の肩に矢を束ねて結ぶ緒をつけ、矢把(やたばね)の緒とする。葛箙(つづらえびら)、逆頬箙(さかつらえびら)、竹箙、角箙、革箙、柳箙などの種類がある。

*平家物語〔13C前〕四・橋合戦「二十四刺したる矢を、指しつめ引つめ、散散に射る、矢庭に敵十二人射殺し、十一人に手負うせたれば、箙に一つぞ残りたる」
 
②能楽用の小道具。数本の矢を紐で束ね、箙に擬したもの。

③連句の形式の一つ。箙にさす矢の数にかたどり、一巻二四句から成るもので、初折の表六句と裏六句、名残の表六句と裏六句、合わせて二四句を一連とした。
*俳諧・独稽古〔1828〕上・二四「箙。表六句 五句目月 裏六句 五句目花 表六句 月前に同 裏六句 花同前」

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