数え方(読み方)・単位
一つ(ひとつ)
意味
①笑うとき、ほおに生じる小さなくぼみ。
*新撰字鏡〔898〜901頃〕「靨 黒子也 波波屎 又恵久保也」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕二「靨 淮南子注云靨〈音葉 和名恵久保〉」
*虎明本狂言・枕物狂〔室町末〜近世初〕「てんもくほどなゑくぼが、両のほほに七八十百ばかりいって」
*雑俳・柳多留拾遺〔1801〕巻一四下「けいせいのゑくぼにはまる家やしき」
②痘痕(あばた)のことを皮肉の気持をこめていう語。
③魚の名所(などころ)。目と鰓(えら)との間にあるくぼみ。
語源
ヱミクボの義〔名語記・和訓考・箋注和名抄・大言海〕。 また、ヱクボ(咲凹)から〔言元梯〕。