えま【絵馬】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)、一体(いったい)、一点(いってん)

解説

馬の代わりに馬の絵を描いたものを奉納したのが絵馬の始まりであるところから、神仏を数える「体 (たい) 」でも数えます。作品や美術品として数える場合は「点」を用います。

意味

①祈願または報謝のために、神社、寺院に奉納する馬の絵を描いた額。上代で生馬を神に献じた風習が次第に木馬、土馬、紙馬などで代用され、これが平安時代から絵に描いた馬に代わったもの。のちには馬以外の絵も描くようになり、近世末期から小型の粗製なものが奉納された。えんま。えうま。

*虎明本狂言・牛馬〔室町末〜近世初〕「仏のまへにはゑまをかけ、神にはたつるへいのこま」
*浄瑠璃・源平布引滝〔1749〕二「願ひの為に持たせし絵馬(ヱマ)」
*随筆・一挙博覧〔1807〕一・二一「往古は神社へ馬を献る。是を神馬といふ。神馬を献ること力の及ざる人は、木にて馬を造りて献る。是又及ざるものは、馬を画てたてまつる。此故に絵馬といふ」
*人情本・貞操婦女八賢誌〔1834〜48頃〕初・一回「『いやあ、沢山にあるぞあるぞ』と、奉納ありし絵馬(ヱマ)の額」
*風俗画報‐二六五号〔1903〕人事門「博奕(とばく)を禁制するとの絵馬を掲ぐる者あり」

②能楽の小道具の一つ。二枚の絵馬で、一は白馬、他は黒馬を描く。「絵馬」の曲に用いる。

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