えんびふく【燕尾服】

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数え方(読み方)・単位

一着(いっちゃく)

解説

上下が組になっているものは「着」で数えます。

服には洋服と和服があります。洋服類は「着」で数えるものと「枚」で数えるものに分けられます。背広・スーツ・ドレス・コート・ジャケットのように、全身をおおったり、上着として着るものは「着」で数えます。シャツ・ブラウス・セーター・スカート・ズボンなど、全身をおおうものではない場合や、下着・カジュアルな上着・普段着のワンピースなどは「枚」で数えます。アンサンブル(セットになった上着)は「着」「組」で数えます。ズボンは「本」で数えることもあります。
⇒服(ふく)

意味

洋装の夜間用男子礼服の一種。黒ラシャの地を用い、二重胸、ボタンは三つで、前丈が短く腹までで、背後の下部を燕(つばめ)の尾のように、割って長く垂らしたもの。イブニングコート。

*郵便報知新聞‐明治一九年〔1886〕二月二八日「是までは紳士と称せらるる人が燕尾服ならざる不都合の洋服を着けて来り」
*黒潮〔1902〜05〕〈徳富蘆花〉一・八・二「上下(かみしも)も未だ脱(と)れぬ日本に燕尾服着せ、貴婦人紳士を躍らせて」
*旅日記から〔1920〜21〕〈寺田寅彦〉五「一等室の方からも燕尾服の連中が段々にやって来る」

語源

明治五年(一八七二)の太政官布告ではこの服装を絵で示し、男性の一般礼装と定められていたが、服名が記されていない。また、高見沢茂「東京開化繁昌誌」(一八七四)にも、「夫れ藩士は燕尾被(ヱンビヒ)〈わりはおり〉騎袴(むまのり)」と見えるところから、当時まだ「燕尾服」という訳語が定着していなかったと思われる。

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