お【緒】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一つ(ひとつ)

解説

糸や紐 (ひも) のことで、「本」で数えます。

意味

①糸やひもなど細長いもの。物を結びとめるもの。
*古事記〔712〕上・歌謡「太刀が遠(ヲ)も 未だ解かずて 襲(おすひ)をも未だ解かねば」
*万葉集〔8C後〕二〇・四四〇四「難波道(なにはぢ)を行きて来までとわぎもこが著けし紐が乎(ヲ)絶えにけるかも〈上毛野牛甘〉」
*太平記〔14C後〕一一・越前牛原地頭自害事「其淵に身を沈めんと、唐橿(からひつ)の緒に取付いて歩み行く」
 
②楽器、弓などの弦。
*宇津保物語〔970〜999頃〕嵯峨院「穴あるものは吹き、をあるものは弾き、よろづの舞、数をつくして」
 
③履き物につけて、足にかけるひも。鼻緒。
*小川本願経四分律平安初期点〔810頃〕「六群比丘、帯〈ヲ反〉多き革〓を著けり」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕四「屐糸 鼻縄付風俗通云延喜年中京師長者皆着履婦女始嫁至漆画五綵為糸 〈今案唐韻胡計反緒也然則屐糸阿之太乎〉本草云屐鼻縄灰」
*枕草子〔10C終〕五・四月祭の頃「けいし・くつなどに、『をすげさせ、裏をさせ』などもてさわぎて」
 
④物事の長く続くこと。また、その続いているもの。
*万葉集〔8C後〕一五・三七七五「あらたまの年の乎(ヲ)長くあはざれど異(け)しき心は吾(あ)が思(も)はなくに〈中臣宅守〉」
*茶話〔1915〜30〕〈薄田泣菫〉大名の駄洒落「しんみりした調子で話の緒(ヲ)を切った」
 
⑤((4)から転じて、あるいは玉(魂)をつなぐものの意から)いのち。生命。
*古事記〔712〕中・歌謡「こはや 御真木入日子(みまきいりびこ)はや 御真木入日子はや 己(おの)が袁(ヲ)を 盗み殺(し)せむと 後(しり)つ戸よ い行き違(たが)ひ 前つ戸よ い行き違ひ」
*万葉集〔8C後〕一四・三五三五「己が乎(ヲ)をおほにな思ひそ庭に立ち笑(ゑ)ますがからに駒に会ふものを〈東歌〉」

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