数え方(読み方)・単位
一基(いっき)、一点(いってん)
解説
据えてあるものは「基」、作品としては「点」で数えます。
意味
ダダイスム、シュールレアリスムなどの前衛芸術において、象徴・夢幻・怪奇的効果をあげるために用いられる材料。従来は芸術的なものとなり得なかった石、流木、車輪、毛髪などさまざまなものがある。特に生け花では花以外の材料をいう。また、それを用いた造形美術。転じて、一般に美術、工芸などの作品。
*ドン・ファン論〔1949〕〈花田清輝〉「動く石像は、わたしに、マックス・エルンストの動くオブジェを連想させる」
*近代絵画〔1954〜58〕〈小林秀雄〉ピカソ「新しい絵画は、競ってオブジェ(objet )とかコンストリュクシオン(Construction )とか呼ばれるものにならうとする」
*忘却の河〔1963〕〈福永武彦〉三「教子ちゃんはそりゃ魅力あるオブジェではあるさ」