おこない【行い】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)、一行 (いっこう)

解説

「行」は行いを表す語で、数詞は「一」を伴います。例:「一言一行 (いちげんいっこう) 」

意味

①おこなうこと。行動。ふるまい。
*日本書紀〔720〕允恭八年二月・歌謡「我が夫子(せこ)が 来べき宵なり ささがねの 蜘蛛(くも)の於虚奈比(オコナヒ)今宵著(しるし)も」
*方丈記〔1212〕「桂の風、葉を鳴らす夕(ゆふべ)には、潯陽の江を思ひやりて、源都督のおこなひをならふ」
*徒然草〔1331頃〕一七二「色にふけり情にめで、行をいさぎよくして百年の身を誤り」
 
②仏道修行。勤行(ごんぎょう)。
*日本書紀〔720〕天智一〇年一〇月(北野本訓)「吉野に之(まか)りて、脩行(オコナヒ)せむ、と請したまふ」
*源氏物語〔1001〜14頃〕若紫「阿闍梨(あざり)などにもなるべきものにこそあなれ。をこなひの労は積りて」
*栄花物語〔1028〜92頃〕見はてぬ夢「女御の御後は、ただ法師よりもけにて、世と共に、御をこなひにてすぐさせ給ふ」
*合巻・偐紫田舎源氏〔1829〜42〕二〇「六時の勤めのはや時刻、行ひ果てなばゆるゆると、又御目見得を願はん」
 
③特に、年頭の仏事勤行(修正月)。
*蜻蛉日記〔974頃〕下・天延二年「などいふほどに、おこなひのほどもすぎぬ」
 
④神事をつとめること。
*讃岐典侍日記〔1108頃〕上「あしたの御おこなひ、夕の御笛の音」
 
⑤年頭または春先に行なわれる祈祷行事。近畿地方を中心にいう。もと農事祈願の神事であったが、仏教の感化を受けて修正会(しゅしょうえ)や修二会(しゅにえ)の行法に似たものがおこなわれている。寺や堂、または村人が当屋(とうや)組織でおこなう。
 
⑥道徳的な見地から見た人の行状。身持ち。品行。
*日葡辞書〔1603〜04〕「ゼンノ voconaiuo (ヲコナイヲ) スル」
*隣語大方〔18C後〕四「仮令官位が高ても人の行が悪ければ、人が皆軽しまし、官位がひくふても道徳の有人は敬まするにより、人の身の行と申ものは、重事では御座りませぬか」
*開化のはなし〔1879〕〈辻弘想〉上・一「表面(うはべ)の虚飾もなく行状(オコナヒ)正しきをこそ文明とも開化とも云へる事でござる」
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉九「寡欲(くゎよく)を一箇(ひとつ)の美徳となし、知足を脩身(オコナヒ)の規矩(きく)となせしは、封建時代の方便教」

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