数え方(読み方)・単位
一発(いっぱつ)、一回(いっかい)、一つ(ひとつ)
解説
意味
(「ならす(鳴)」の連用形の名詞化した「ならし」に接頭語「お」の付いたものから転じた語という)
屁(へ)。また、屁をひること。放屁(ほうひ)。もと女房詞。
*羅葡日辞書〔1595〕「Peditus 〈略〉ヘ、vonara (ヲナラ)」
*咄本・醒睡笑〔1628〕六「昨夜のおならは香あり音あり」
*俳諧・鷹筑波集〔1638〕一「つんと暇(いとま)をいだす女房 愛憎(あいそ)も月の夜ひとつおならして〈知元〉」
*雑俳・柳多留‐一六〔1781〕「へをひったより気のどくはおなら也」
語源
①ナラシ(鳴)にオが付いたもの〔楢の落葉物語・大言海・猫も杓子も=楳垣実〕。
②「古の奈良の都の八重桜今日九重に匂ひぬるかな」の歌の「匂ひぬるかな」をとって、放屁を「奈良の都」とか「奈良」とかと洒落たものか〔猫も杓子も=楳垣実〕。