おりがみ【折り紙】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一パック(いちぱっく・わんぱっく・ひとぱっく)

解説

小売単位は「パック」を用います。例:「20色入りの折り紙を3パック購入」

折り紙で折った作品は「点」で数えます。

意味

①二つに折った紙。たとう紙。

*為秀本長秋詠藻〔1178〕下「折紙に御宸筆なりけるものを伝へ贈られしなり」
*玉葉和歌集〔1312〕雑四・二三三七・詞書「信実朝臣夢に折紙に書きて、定家卿の前にさしおくと見侍りける歌」
*沙汰未練書〔14C初〕「書状とは折紙に書小申状事也 訴状と書状書様各別也」
  
②古文書の用式の一つ。料紙を横に半折して用いた文書。鎌倉時代以降訴状に用いられはじめ、一枚の紙をそのままひろげて使う竪紙に比して、略式の用法で、本来は私的な備忘を目的としたが、次第に公式の命令・通達等にも用いられるようになった。名字折紙、鑑定折紙などの別があり、室町時代には用途に応じて形式や料紙の配慮をする故実が発達した。ことに折紙奉書(おりがみほうしょ)をさすことが多い。竪紙(たてがみ)。

*吾妻鏡‐仁治二年〔1241〕九月三日「師員申御返事云。奈古又太郎申勲功賞事。折紙給預候畢」
*梵舜本沙石集〔1283〕六・一三「さて既に礼盤に登りて、法用過て、金打ち表白すべきに、懐をさぐるに折紙なし」
*親元日記‐寛正六年〔1465〕一二月一〇日「北野社領越前国得光保損免事五十貫文分折紙出〓之」
*虎明本狂言・折紙聟〔室町末〜近世初〕「引出物に折かみをいだし、互にいとまごひして、しうとは引こむ」
*ロドリゲス日本大文典〔1604〜08〕「Voricami (ヲリカミ)〈訳〉閉じるようになっている一種の書状で、軽い事柄が書かれる」
 
③書状。書き付け。
・訴状のこと。鎌倉時代以降、折紙(2)が訴状として多く用いられたところからいう。
・(「おりがみせん(折紙銭)」の略)室町時代以後に盛行した進物折紙の一種。祝儀として金銭を贈るとき、折紙に金額を記して添えた。金額を記した折紙の送付と、現金の授受とが時間的にずれることもあり、一種の約束手形として機能する場合もあった。
・書画、刀剣、器物などの製作者や伝来、または由来を証明する鑑定書。また、その証明のある品物。折紙物。折紙道具。
 
④武芸や技芸などで、一定の技量を修得したことの証明。また、その資格。転じて、広く物事の保証。
*追儺〔1909〕〈森鴎外〉「あいつは何も書かない奴だといふ善意の折紙でも、何も書けない奴だといふ悪意の折紙でも」
 
⑤和歌を記すために特殊の折り方をした短冊。短冊を三つ折りにし、上の部分に歌題を、中の部分に歌を、下の部分に名を書くもの。
*正徹物語〔1448〜50頃〕下「読合する事も、今のやうに面々に折紙を持ちて見せ侍りし事は昔なかりし事也」
 
⑥色紙で、鶴、舟、兜(かぶと)などさまざまの形を折り出す子供の遊び。また、その折ったものや、用いる色紙。おりかた。
*初年兵江木の死〔1920〕〈細田民樹〉三「銃把を持ったまま折紙の人形をへしゃがすやうに」

語源・由来

①本来は古文書の形状を表わす言葉であり、現在普通に言われる(6)は、折据(おりすえ)、折形(おりかた)と呼ばれた。その基盤となったのは儀式の飾り物や進物の包みとして決まった形に折り上げる紙の折り方である。これは室町時代に確立したと言われ、伊勢流、小笠原流などで秘伝として伝えられたが、江戸中期には「女大学」などの啓蒙書にも取り入れられた。
 
②「清輔集」の「ちかひしを」の歌の詞書に「あをきすぢあるかみにて、かへるのかたをつくりて、かきつけてやりける」とあるように、遊戯的なものは古くから行なわれていたが、さまざまな形を折り出す紙の遊びは江戸時代に流行した。

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