おりめ【折り目】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一つ(ひとつ)

解紙や布を折りたたんで作った筋目を「本」「つ」で数えます。

意味

①物を折りたたんださかいめ。折りたたんださかいの線。

*新撰六帖〔1244頃〕六「散(ちる)を我惜しみもちたる後までもをりめはつけじ桜うすやう〈藤原信実〉」
*中華若木詩抄〔1520頃〕下「畳間は扇のをり目也」
*宗長日記〔1530〜31〕「おりめをばとぢめになしてとぢめをばきりつき双帋手間や入そろ」
*運歩色葉集〔1548〕「折目 ヲリメ」
*羅葡日辞書〔1595〕「Sinuosus 〈略〉マガリ、またはvorimeno (ヲリメノ) ヲヲキ モノ」
*随筆・雲萍雑志〔1843〕一「紙もてつくれる蚊牒一張、〈略〉昼はまろめて屏風のうしろへ投込み、折目を正すせわもなし」
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉二八「洋袴(ヅボン)の折目(ヲリメ)がまだ少しも崩れてゐないので」
 
②物事の時間的な区切り。
*出発は遂に訪れず〔1962〕〈島尾敏雄〉「折々に課業の折り目をしらせる信号兵のラッパと」
 
③物事のきまりやけじめ。また、立居振舞い。礼儀作法。→折目正しい。
*童貞〔1964〕〈富士正晴〉一一「軍隊の折り目がわたしの心にピッタリとつきすぎている」

④(生活のけじめの意から)年中行事。節の日。物日。
*春泥〔1928〕〈久保田万太郎〉三羽烏・九「盆とか、暮とか、正月とか、さうした折目切れ目以外には」
 
⑤何かするにつごうのよい時。機会。
*日葡辞書〔1603〜04〕「ソノvorimeni (ヲリメニ) ゴザレ」
 
⑥歩いていて方角を変えるときの方向転換(日葡辞書{1603〜04})。

⑦鷹の翼の一部の名称。

⑧武家で少年が初めて鳥や獣を射とめた時、その肉を料理して餠を供えて祝うこと。のちに狩りに参加したものが初めて獲物をとった時の祝宴をもいうようになった。矢開き。矢先祝(やさきいわ)い。

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