おりもの【織物】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一反 (いったん) 、一匹 (いっぴき)

解説

「匹(疋)」は布帛 (ふはく) 2反を単位として数える語です。2反で「1匹 (いっぴき) (疋)」です。
⇒たんもの(反物)

意味

①糸を機(はた)にかけて織った布の総称。絹織物、毛織物、木綿織物など。

*竹取物語〔9C末〜10C初〕「内々のしつらひには言ふべくもあらぬ綾をり物に絵をかきて、誠張りたり」
*釈日本紀〔1274〜1301〕一八「珍宝〓賂(たからもの)・ななへの織(ヲリモノの)帳(とはり)、鉄屋(くろかねのや)」
*小学読本〔1873〕〈田中義廉〉三「帆は木綿の厚き織物にて、造れるものなり」
 
②さまざまの紋様を浮き出すように織った絹の布。または、それで仕立てた衣服。綾織物。綾。昔、宮中で着用する場合は、上級女房以上に限られていた。

*日本書紀〔720〕推古一六年八月(岩崎本室町時代訓)「亦衣服(よそほひ)は、皆錦(にしき)・紫・〓(ぬひもの)・織(ヲリモノ)、及び五色綾羅(あやうすはた)を用ゐる」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕三「綺 〓魴切韻云綺〈虚彼反 岐 一云於利毛能 又一訓加无波太〉似錦而薄者也釈名云綺棊也謂方文如棊也」
*能因本枕草子〔10C終〕三〇一・織物は「おり物は、むらさき。もえぎにかしは織りたる。紅梅もよけれども、なほ見ざめこよなし」
*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年九月一一日「をり物は限りありて人の心にしくべいやうのなければ」
*源氏物語〔1001〜14頃〕末摘花「えび染のをりものの御衣(ぞ)、又山吹かなにぞいろいろ見えて命婦ぞたてまつりたる」
*大鏡〔12C前〕五・道長上「萩のをり物の三重(みへ)がさねの御唐衣に、秋の野をぬひものにし」
*和泉往来〔平安末〕「例の絹細美、例の布〓(ヲリモノ)」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Vorimono (ヲリモノ)〈訳〉日本で織られる絹織物の一種」
*小説神髄〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉上・小説総論「嵌木(はめき)、〓織(オリモノ)、銅器、建築、園冶等」

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