ういろう【外郎】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一本(いっぽん)、一棹 (ひとさお)

解説

切る前の棒状のものは「本」、切ったものは「切れ」で数えます。切って売っているものは「個」で数えることもあります。棒状にして作る菓子は棹物 (さおもの) 菓子と呼ばれます。

意味

(外郎(がいろう)は中国の官名、定員外の職員の意。「うい」は唐宋音)

①元の礼部員外郎で、室町時代日本に帰化した陳宗敬の子孫の立てた家名。代々医薬を業とした。
*史記抄〔1477〕五・秦始皇本紀「日本に外郎と云薬屋こそいづれの代の外郎であたやらう」
*随筆・足薪翁記〔1842頃〕三「外郎を薬名とおぼえし者も、たまたまある歟。外郎は薬及香具の類を調合する者の役名也」

②外郎家が北条氏綱に献じてから小田原の名物となった丸薬。主に消化器疾患に用いられるが、痰(たん)切りや口臭を消すなどの効能もあり、また戦陣の救急薬ともしたという。殿上人が冠の中に入れて珍重したところから透頂香(とうちんこう)とも。外郎薬。外郎飴。痰切飴(たんきりあめ)。
*教言卿記‐応永一五年〔1408〕一一月晦日「潤体円〈三粒〉、唐人〈ういらう〉云々。定秋に申也」
*仮名草子・東海道名所記〔1659〜61頃〕二「小田原より箱根へ四里〈略〉宿(しゅく)の右の方に外郎(ウイロウ)あり。東海道第一の名物也」
*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802〜09〕初「ういろうを餠かとうまくだまされてこは薬じゃと苦いかほする」

③「ういろうもち(外郎餠)」の略。

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