うめぼし【梅干】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一粒(ひとつぶ)

解説

小売単位は「樽 (たる) 」「箱 (はこ) 」「パック」「袋 (ふくろ) 」などを用います。

意味

①「うばい(烏梅)」に同じ。
*医心方天養二年点〔1145〕五・五一「烏梅(ムメボシ)」
*伊呂波字類抄〔鎌倉〕「烏梅 ムメホシ」

②梅の実を塩漬けにし、取り出して日に乾かした後、紫蘇の葉を加えて漬け込んで作った保存食品。うめぼしづけ。うめほうし。《季・夏》
*庭訓往来〔1394〜1428頃〕「并初献料海月。熨斗鮑。梅干」
*玉塵抄〔1563〕二一「乾梅也とあり、梅ほしのことぞ」
*俳諧・滑稽雑談〔1713〕五月「按に俗に『梅干』と云を、白梅又は梅諸〈〓通〉などいへり」
*俳諧・華実年浪草〔1783〕夏・三「梅漬 梅干 梅剥(むき)」

③(②が、しなびてしわが多いところから)老人。うめぼしおやじ。うめぼしばば。
*雑俳・火燵びらき〔1738〕「梅ぼしが口のすいほど嫁そしる」
*雑俳・柳多留‐三〔1768〕「梅干とふすまが寄て銭をなげ」

④「うめぼしあめ(梅干飴)」の略。
⑤「うめぼしいそぎんちゃく(梅干磯巾着)」の略。

語源

①当初薬用として使われたが、鎌倉時代に入って食品としても作られるようになり、特に禅宗の精進食として発達した。また、(2)の挙例の「庭訓往来」に見えるように、武家の饗応「椀飯(おうばん)」に、海月(くらげ)、熨斗鮑(のしあわび)などとともに添えられるようになる。

②普通、実を漬けてから干さない果肉の固いものを「梅漬け」と呼んで区別する。

③一般庶民の間に浸透するのは江戸時代になってからで、「梅が香」「梅びしお」「梅巻」などの料理にも使われた。梅干はその薬効から縁起のよいものと見なされ祝儀にも使われるようになるが、そのために紫蘇で赤く染めるようになるのは江戸時代の末頃からである。

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