うず【渦】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)

意味

①らせん状に巻きめぐる水の流れ。うずまき。
*播磨風土記〔715頃〕揖保「宇頭川(うづかは)と称(い)ふ所以(ゆゑ)は、宇須伎津(うすきつ)の西の方に、絞水(うづ)の淵あり。故(かれ)、宇頭川と号(なづ)く」
*山家集〔12C後〕中「潮路行くかこみの艫艪(ともろ)心せよまたうづ早き瀬戸わたる程」

②巻き込まれるような、激しい感情、熱気などが入り乱れている状態。また、入り乱れて混乱している状態。
*消息〔1899〜1900〕〈正岡子規〉「夜迄俗事の渦の中に立たるる翁にして此勇気あるは我々後輩をして瞠若たらしめ候」
*東京の三十年〔1917〕〈田山花袋〉二葉亭の死「敵をつくるやうな巴渦(ウヅ)やジャアナリズムの中に氏は決して入って行かなかった」
*家族会議〔1935〕〈横光利一〉「親戚達の想像してゐる誤解の渦の中に高之はゐるのだった」
*故旧忘れ得べき〔1935〜36〕〈高見順〉五「轟々の拍手が捲き起こす昂奮の渦」

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