はちまき【鉢巻き】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

まれに「頭 (かしら) 」で数えることもあります。

意味

①頭の鉢を布などで巻くこと。また、その布。額の前で結ぶ向鉢巻(むこうはちまき)と後頭部に結び下げる後鉢巻(うしろはちまき)とがある。武士が軍陣で結ぶ向鉢巻を一重鉢巻(ひとえはちまき)といい、正面で引き違えて結ぶ後鉢巻を二重鉢巻という。

*源平盛衰記〔14C前〕四二・屋嶋合戦「揉烏帽子引立て薄紅梅の鉢巻(ハチマキ)して」
*軍陣之聞書〔1475〕「はちまきの事。地は布たるべし。色は白くも赤もする也。黒きは当流の秘説なり」
*浄瑠璃・博多小女郎波枕〔1718〕上「皆の衆ぬかるな心得たと、鉢まき、襷、尻げ」
 
②土蔵の軒下で、横に一段厚く細長く土を塗ったところ。
*紙上蜃気〔1758〕「鉢巻(ハチマキ) 土蔵軒」
*歌舞伎・お染久松色読販(大南北全集所収)〔1813〕二幕「蔵の鉢巻(ハチマキ)、丸に油といふ字の印を見せ」
*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕二「京坂の土蔵は皆必ず本葺也。鉢巻江戸の如く広からず」
 
③帽子のつばぎわを細布で巻くこと。また、その布。
*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉一・一「組紐を盤帯(ハチマキ)にした帽檐広な黒羅紗の帽子を戴いてゐ」
*青春〔1905〜06〕〈小栗風葉〉夏・一「海老色の鉢巻に大学の徽章の附いた夏帽子を冠って」

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