はえ/ハエ【蠅】

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数え方(読み方)・単位

一匹(いっぴき)

解説

意味

①ハエ(双翅)目の昆虫。主としてイエバエ科・クロバエ科およびニクバエ科に属するものをいうが、広くはそれに近縁の多くの科のものも含めていう。体長はふつう一センチメートル内外で、体色は黒や青緑色など。よく発達した一対の前ばねをもつが、後ろばねは退化変形して平均棍(こん)と呼ばれ、体の平均をとる働きをする。幼虫はウジで、汚物中にすむ。赤痢(せきり)・チフスなど伝染病を媒介するほか家畜や農作物に害を与える種が多い。イエバエ・キンバエ・ヤドリバエ・サシバエ・ウマバエ・ツェツェバエなど種類が多い。はいむし。はい。《季・夏》
 
*日本書紀〔720〕斉明六年是歳(北野本訓)「科野国言さく、蠅(ハヘ)羣(むらか)れて西に向ひて巨坂を飛踰ゆ」
*小川本願経四分律平安初期点〔810頃〕「蚊・虻・蠅(ハヘ)・蚤・毒螫の属」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕八「蠅 〓附 方言云陳楚之間謂之蠅〈音膺 波倍〉」
*枕草子〔10C終〕四三・虫は「はへこそにくき物のうちにいれつべく」
*俳諧・一茶発句集〔1829〕上「やれうつな蠅が手をすり足をする」
 
②とるにたりないつまらない者。人を卑しめののしることば。はい。

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