はごろも【羽衣】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)

解説

意味

①天人の衣装。天女がこれを着て空中を飛翔(ひしょう)するといわれる。あまのはごろも。あまごろも。
*竹取物語〔9C末〜10C初〕「天人の中に持たせたる箱あり。あまのは衣いれり」
*書陵部本類聚名義抄〔1081頃〕「天衣 アマノハゴロモ〔遊〕」
*幸若・笛巻〔室町末〜近世初〕「天人是をとらんとて、羽衣をもって、なでては天にあがり」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕拾遺・五一回「さては亦余吾(よご)の松に、羽衣(ハゴロモ)を掛失へる、天津少女に彷彿(さもに)たり」
 
②鳥や虫のはねをたとえていう語。
*源氏物語〔1001〜14頃〕幻「は衣のうすきにかはる今日よりは空蝉(うつせみ)の世ぞいとど悲しき」
*俳諧・続俳家奇人談〔1832〕中・長谷部柳居「蝶もその羽衣干して花一本」
 
③カメムシ(半翅)目ハゴロモ科に属する昆虫の総称。ふつう体長五〜一〇ミリメートル前後のウンカに近い仲間で、前ばねが大きくチョウのように三角形状に広がる。植物上に集団でとまる。幼虫はロウ物質からなる尾をもつ。日本にはベッコウハゴロモ・ヒメベッコウハゴロモ・スケバハゴロモなど一六種が分布する。近縁の科には体と前ばねが淡緑色で美しいアオバハゴロモ科がある。多くクズにつくが、ミカン・クワ・イネなどに加害するものもある。学名はFlatidae

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