はぐるま【歯車】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)

解説

小さいものは「個」、「会社組織の歯車」のようにたとえていう場合は「つ」で数えます。

意味

①回転する平板・錐体などの周囲に一定の大きさの歯をきざんだ機械の部品。小さなもので大きな力を確実に伝達することができる。平歯車・かさ歯車・はすば歯車・ねじ歯車などに分けられる。
*物理学術語和英仏独対訳字書〔1888〕〈山口鋭之助〉「Haguruma. Toothed wheel 〈略〉歯車」
*原政〔1893〕〈陸羯南〉行政機関と政治党派「礎欠け柱腐れ歯車銹びたる此機関を充分に運転せんには」
 
②個人の力ではとうてい変えようのない社会の大きな流れを、動き続ける機械装置の(1)にたとえたもの。
*金〔1926〕〈宮嶋資夫〉八「あらゆる悲劇や喜劇があちらでもこちらでも行はれてゐたのであったが、大きな歯車はそれ等のどれをも平然と運びながら」
*われ深きふちより〔1955〕〈島尾敏雄〉「不可抗力に近い巨大な運命の歯車に、どれだけ逆らうことができるのだろうか」
 
③大きな組織の一員として、ひたすら決められた通りに動かざるをえない立場の人を、大きな装置を構成する多くの部品のうちの一つとしての(1)にたとえたもの。
*夏目漱石論〔1960〕〈荒正人〉「実業家や役人になって、社会の歯車に組み入れられることを拒否したのである」
 
④(周囲にぎざぎざのあるところから)銀貨をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕

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