はなびら/花びら【花弁/花瓣/花片/葩/花平】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一片 (いっぺん) 、一片 (ひとひら) 、一弁 (いちべん)

解説

「片 (ひら) 」は雪・花びら・紙吹雪などの薄くて宙に舞うほどの小さいものを数える語です。「弁」は文語で花弁を数える語です。

意味

①かべん。特に、桜の花びらをさして季語として用いることがある。《季・春》
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一〇「葩 東宮切韻云葩〈音巴 波奈比良〉草木花片也」
*宇津保物語〔970〜999頃〕春日詣「松の枝ながら折りてもていまして、はなびらにかく書きつつ」
*源氏物語〔1001〜14頃〕紅葉賀「たたちりばかりこの花びらにときこゆるを」
*婦系図〔1907〕〈泉鏡花〉前・五八「白き牡丹の花片(ハナビラ)に心の影のたたずまへる」
 
②「はなびらもち(花弁餠)」の略。
*日葡辞書〔1603〜04〕「Fanabira (ハナビラ)〈訳〉モチの一種」
*御伽草子・猫の草紙〔江戸初〕「やがて正月に、鏡・はなびら・煎餠・あられ・かき餠・をしごめなど」
*浮世草子・好色二代男〔1684〕七・四「花平(ハナビラ)といふ餠など送る」
 
③法事の時にまき散らす、紙製の五色の蓮の花弁。散華(さんげ)。
*御湯殿上日記‐文明一四年〔1482〕一一月二四日「むろまち殿より御はなひら百まゐ、きんきんふちそのほかことをつくして色々にまいる。うちみたれのふたに入」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Fanabira (ハナビラ)〈訳〉紙で作った色とりどりの花で、ボンゾが、一部の祭式の時まき散らすもの」

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