はなげ【鼻毛】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

意味

①鼻孔の中にはえる毛。
*観智院本類聚名義抄〔1241〕
*羅葡日辞書〔1595〕「Vibrissæ 〈略〉Fanague (ハナゲ)」
*評判記・けしずみ〔1677〕「ながきもの〈略〉すべてけいせいかふ人のはなげ」
*硝子戸の中〔1915〕〈夏目漱石〉三五「袂から毛抜などを出して根気よく鼻毛を抜いてゐた」
 
②(形動)女に甘いこと。女にうつつをぬかすこと。鼻毛を伸ばすこと。また、そのさまや、そのような男。
*仮名草子・尤双紙〔1632〕上・三「たかきもののしなじな〈略〉扨ははなげのあぐるけいせい」
*浮世草子・好色旅日記〔1687〕一「鼻毛なる親達聞給ひ」
*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕八「盗れた鼻毛の恥が世間へぱっと立」
*談義本・当世下手談義〔1752〕三・娯足斎園茗、小栗の亡魂に出逢ふ事「扨も小栗は、是程の鼻毛(ハナゲ)とはおもはなんだ。〈略〉女房の形を、三拝してきざんだとは、日本に二人ともなき大淫気(おおたわけ)」
 
③愚か者。うつけ者。あほう。
*俳諧・犬子集〔1633〕二・花「咲散もしらぬは春のはな毛哉〈貞徳〉」
*かた言〔1650〕三「うつけたる者を 鼻毛」
*評判記・難波物語〔1655〕「人にゆびさされ、たちまち、はなげの名をゆるさる」
*咄本・私可多咄〔1671〕一・一二「たはけ、うつけ、はなけ、此三すぢの毛がすぎたといふた」
*随筆・独寝〔1724頃〕下・一一三「よくよくの鼻毛はしらず、物いひ習ひ、かなぞうし一二冊よめるものは」

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