数え方(読み方)・単位
一棟 (いっとう) 、一棟 (ひとむね)
解説
物置や手洗い所などの、住居と離して建てた建物も「棟」で数えます。
意味
①離れること。別れること。
*羅葡日辞書〔1595〕「Decessio 〈略〉Fanare (ハナレ)、ワカレ」
②俳諧で、前句と付句との付合が不適当でしっくりしていないこと。
③「はなれざしき(離座敷)」「はなれや(離家)(2)」の略。
*くれの廿八日〔1898〕〈内田魯庵〉一「奥様のお吉は病気だと云って離室(ハナレ)の蓐(とこ)に就き」
*はやり唄〔1902〕〈小杉天外〉二「広き邸内を一目に見渡す様に建てられた二階作の離座敷(ハナレ)がある」
*黴〔1911〕〈徳田秋声〉二九「奥深い母屋の垠(はづれ)にある笹村の部屋は、垣根を乗越すと、そこが直離房(ハナレ)と向合って机の据ゑてある窓であった」