はね【羽根/羽/翅/羽子】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一本(いっぽん)、一片 (いっぺん)

解説

昆虫の羽や鳥類の翼は「枚」で数えます。鳥の羽毛は「本」「枚」「片」でも数えます。
⇒うもう(羽毛)

飛行機の翼は「翼 (よく) 」「枚」で数えます。また、羽根突きの羽根やバドミントンのシャトルコックは「本」で数えます。

意味

①鳥の羽軸(うじく)の付根の部分。羽柄。羽茎(はぐき)。
 
②鳥の羽毛のこと。
*万葉集〔8C後〕一〇・一八四〇「梅が枝に鳴きて移ろふ鶯の翼(はね)白妙に沫雪(あわゆき)そ降る〈作者未詳〉」
*大乗掌珍論承和嘉祥点〔834〜849〕「衆の鳥の翅さ羽(はネ)初に生ずるときには」
*枕草子〔10C終〕四一・鳥は「水鳥、鴛鴦(をし)いとあはれなり。かたみにゐかはりて、はねのうへの霜はらふらん程など」
*仮名草子・尤双紙〔1632〕下・三「物のかしらの品々〈略〉鱗(うろくづ)、羽(ハネ)、裸(はだかむし)、毛、甲の頭の事」
*魔風恋風〔1903〕〈小杉天外〉前・入院料・二「肩掛は白鳥の羽毛(ハネ)を散らしたフラシテン」
 
③鳥のつばさ。また、哺乳類蝙蝠(こうもり)の飛ぶための器官もいう。
*万葉集〔8C後〕一五・三六二五「鴨すらも 妻とたぐひて わが尾には 霜な降りそと しろたへの 波禰(ハネ)さし交へて うち払ひ さ寝(ぬ)とふものを〈丹比大夫(名未詳)〉」
*土左日記〔935頃〕承平五年一月一一日「まことにて名に聞くところはねならば飛ぶがごとくに都へもがな」
*説経節・さんせう太夫(与七郎正本)〔1640頃〕下「それがしはいま一たび、とりになりたや、はねおしや。たんごの国へとんでゆき」
 
④昆虫の中胸・後胸におのおの一対ある飛ぶための器官。一般に膜状器官で翅脈によって支持されている。胸部の腹面からその基部に付着した翼筋の伸縮により振動し浮力と推進力が与えられる。中胸に生ずるものを前翅、後胸に生ずるものを後翅といい、形態が著しく異なることもある。表面には鱗片・毛などの付属物をもつ。

*堤中納言物語〔11C中〜13C頃〕虫めづる姫君「かいこのまだはねつかぬにし出だし」
*夜明け前〔1932〜35〕〈島崎藤村〉第一部・上・四・三「蝶の翅に置く唯一の美しい斑紋」

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