はんてん【半纏/半天/袢纏】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)

解説

意味

①一種の上着。羽織に似るが、実生活むきに簡略化されて、腋(わき)に襠(まち)がなく、丈もやや短めで胸紐をつけず、襟も折りかえさないで着るもの。主として江戸時代から用いられた。革半纏・印(しるし)半纏・蝙蝠(こうもり)半纏・長半纏・ねんねこ半纏・刺子(さしこ)半纏などがある。

*談義本・無而七癖〔1754〕三・鉄火坊が評の俳諧「市松染のはんてんを着」
*滑稽本・戯場粋言幕の外〔1806〕下「トひとへ帯にてはんてんをきた男、まごついて居る」
*歌舞伎・お染久松色読販〔1813〕序幕「田舎者の拵にて、やつしの上へ半天を着て股引草鞋」
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉一八「今ぬぎすてたといふ銘仙の半纏(ハンテン)」
 
②特に、印半纏をいう。
*咄本・聞上手〔1773〕幽霊「きをひ組の夫婦喧嘩〈略〉『よしてくれろ。白無垢も持たねいで』『ヲヲ白無垢がなくても、鱗の半てんで』」
*門三味線〔1895〕〈斎藤緑雨〉三「これを看ろと縫詰めし半纏(ハンテン)のい組とあるを自慢顔なり」

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