はおり【羽織】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)、一領(いちりょう)

解説

「領」は襟 (えり) のことで、襟を持って衣を数えたことから、羽織・打ち掛け・袈裟 (けさ) などを数える語です。
⇒着物 (きもの)

意味

(語源、歴史的かなづかいについては諸説がある。「羽織」はあて字か)
 
①帯や袴をつけた衣類の上にまとう防寒用または装飾用の服。長羽織・広袖羽織・平袖羽織などの種類がある。→胴服。
*大坂軍記‐慶長一九年〔1614〕一一月一七日(古事類苑・服飾一三)「鷹の羽ちらしに付たる花色平袖の御羽織を召」
*浮世草子・好色盛衰記〔1688〕四・一「わざと羽織(ハヲリ)を仕立男のすけるありさま」
*随筆・独寝〔1724頃〕上・三二「男も羽織などの長すぎたらんはいと見ぐるしけれ」
*都繁昌記〔1837〕担尿漢「華衫(〈注〉ハオリ)必ず短く、文帯必ず耀き」
 
②「ぐそくばおり(具足羽織)」の略。
*羅葡日辞書〔1595〕「Sagaria 〈略〉ムカシ ヂンノ トキ キタル fauorino (ハヲリノ) シャウバイ」
*随筆・常山紀談〔1739〕五「秀俊は白練に雲龍を狩野永徳にかかせたる羽織(ハオリ)を著(き)、二の谷といふ冑を著」
 
③「はおりげいしゃ(羽織芸者)」の略。
*洒落本・辰巳之園〔1770〕「羽織(ハオリ)にしやせうか、男芸者にしやせうか」
*洒落本・仕懸文庫〔1791〕二「口のかかる妓女(こども)あれば、あいてかへる舞妓(ハヲリ)あり」
*文学者となる法〔1894〕〈内田魯庵〉三「某(それがし)先生は婦多川の妓女(ハヲリ)の名残の化粧台を文机(ふづくゑ)となして」
*刺青〔1910〕二〈谷崎潤一郎〉「清吉が馴染みの辰巳の唄女(ハヲリ)から」
 
④「はおりおとし(羽織落)」の略。
 
⑤近世、商家で、番頭以上の者。(1)を着ることを許されたところからいう。

*雑俳・柳多留‐九〔1774〕「斎日にたちあがったは羽織なり」

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