はらがけ【腹掛け/腹懸け】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)

解説

意味

①職人などが着ける作業衣。多く紺木綿で作り、胸・腹をおおって細い共布を背中で斜十文字に交差させてとめるもの。腹の部分に幅いっぱいの物入れを付ける。はらあて。

*俳諧・曠野〔1689〕員外「きつきたばこにくらくらとする〈荷兮〉 暑き日や腹かけばかり引結び〈同〉」
*風俗画報‐四三号〔1892〕人事門「紺の腹掛裏白の紺足袋」
*黄金部落〔1947〜48〕〈火野葦平〉前・三「腹がけの丼(どんぶり)のなかに」
 
②子どもに、寝冷え予防のために着ける布。胸・腹をおおい、背中で紐を結ぶもの。はらあて。《季・夏》
*俳諧・俳諧古選〔1763〕二・夏「腹懸は母の教の寝まき哉〈湖十〉」
 
③馬具の名。裸馬や荷馬の腹をおおう布。
*文明本節用集〔室町中〕「腹懸 ハラガケ 或作(ハラガケ)」
*岡本記〔1544〕「化粧はらかけといふ事は、うちませにしてさるみみにかけて置」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Faragaqe (ハラガケ)〈訳〉馬(の腹など)にまきつける帯や綱で、馬が横にならないようにするためのもの」
 
④和船の舵を保持する棕櫚皮製の道具で、艫の車立より舵の身木を巻いてとめるもの。〔廻船必要{19C初}一〕

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