ひ【火・灯】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)、一灯 (いっとう) 、一本(いっぽん)

解説

⇒たいまつ(松明)
⇒たきび/たき火(焚き火)
⇒マッチ

意味

①物が燃えて光と熱を発する状態や現象。
 
(イ)物の焼けて赤く熱したもの。また、物が燃える時にあげる炎。火焔。
*古事記〔712〕中・歌謡「さねさし 相模(さがむ)の小野に 燃ゆる肥(ヒ)の 火中に立ちて 問ひし君はも」
*将門記承徳三年点〔1099〕「炬(ヒ)はく地に散る星に似たり」
*色葉字類抄〔1177〜81〕「火 ヒ 流烏(リウヲ) 丹輝」
 
(ロ)おき。炭火。
*枕草子〔10C終〕一・春はあけぼの「いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。昼になりて〈略〉火桶の火もしろき灰がちになりてわろし」
*俳諧・冬の日〔1685〕「捨られてくねるか鴛の離れ鳥〈羽笠〉 火をかぬ火燵なき人を見む〈芭蕉〉」
*都会の憂鬱〔1923〕〈佐藤春夫〉「火の消えてしまってゐる長火鉢」
 
(ハ)火事。火災。
*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一二月三〇日「人の泣きさわぐ音の聞こゆるに、いとゆゆしく、ものおぼえず。ひかと思へど、さにはあらず」
*今昔物語集〔1120頃か〕二九・一二「近き所に火の出来たりければ」
 
(ニ)火打ちの火。きりび。ひきりび。
*公事根源〔1422頃〕六月・鎮火祭「卜部氏の人火をうちて宮城の四のすみにて祭事有」
 
(ホ)物を煮炊きする火。転じて、食物を炊(かし)ぐこと。
*洒落本・恵世物語〔1782〕そのあと「お客がたの火は別にいたします故」
*読本・春雨物語〔1808〕死者のゑがほ「火たき飯かしぎて」
 
(ヘ)灸(きゅう)としてすえる艾(もぐさ)の火。
*浄瑠璃・曾我会稽山〔1718〕一「身柱(ちりげ)に一(ひとヒ)据へふかと威されて」
*歌舞伎・彩入御伽草(おつま八郎兵衛)〔1808〕序幕「『コレ、兄イ、もう一火(ヒ)頼むよ』『エエ、否だワ。べら坊め、いくら灸を据ゑたとて』」

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