数え方（読み方）・単位
一本（いっぽん）、一筋 (ひとすじ) 、一つ（ひとつ）
解説
意味
①細かく飛び散る火。火の粉。
＊運歩色葉集〔１５４８〕「ヒバナ」
＊交隣須知〔１８Ｃ中か〕三・武備「火縄 ヒナワノヒヲ クチクスリニ ツケハ ヒバナガ ソノママ ヲコリデル」
＊あひゞき〔１８８８〕〈二葉亭四迷訳〉「はなやかに晴れた蒼空がまるで火花でも散らしたやうに、鮮かに見渡された」
②燃える火を花に見たてていった語。
＊浄瑠璃・傾城島原蛙合戦〔１７１９〕二「割り砕きて釜の下、烟りにむせぶ観世音、枯れたる木とて火花咲」
③石や金属などが、激しくぶつかった時に瞬間的に飛び散る火。
④火花放電の際に発する光。スパーク。
＊物理学術語和英仏独対訳字書〔１８８８〕〈山口鋭之助〉「Hibana. Spark 〈略〉火花」
＊或阿呆の一生〔１９２７〕〈芥川龍之介〉八「目の前の架空線が一本、紫いろの火花（ヒバナ）を発してゐた」
⑤走ることをいう、盗人仲間の隠語。〔日本隠語集｛１８９２｝〕
⑥星の光をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧｛１９１５｝〕
