ひだ【襞】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

意味

①着物などに、段状に細く折りたたんでつけた折り目。
*新撰字鏡〔898〜901頃〕「波加万乃比太」
*落窪物語〔10C後〕一「ここのひだおぼえ侍らずといへば、今しばし、教へて縫はせんとて」
*思出の記〔1900〜01〕〈徳富蘆花〉四・一四「黙然袴の襞(ヒダ)を撫でて居ると」
 
②皮膚や山肌などで、細く折りたたんだように見える、しわ状のもの。
*滑稽本・七偏人〔1857〜63〕三・上「天窓(あたま)へ〈略〉竪に幾筋も襞積(ヒダ)が出来たぜ」
*自然と人生〔1900〕〈徳富蘆花〉自然に対する五分時・香山の朝「山々の襞(ヒダ)夢の如く浮び出で」
 
③外からではわかりにくい、心中の複雑で微妙な部分。
*ストマイつんぼ〔1956〕〈大原富枝〉「それは記憶の襞(ヒダ)のどこかに潜んでいて」
*徳山道助の帰郷〔1967〕〈柏原兵三〉三「あの無口な弟のどこにそんな感情の襞が隠されていたのかと」
 
④担子菌類マツタケ目の子実体の傘(かさ)の裏面にあるしわの部分。両面に子実層があり、ここに胞子をつける。しわの性質や子実体の柄はマツタケ目の分類学上の重要な特徴になる。

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