ひかげ 【日陰/日蔭】

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数え方(読み方)・単位

一箇所(いっかしょ)、一つ(ひとつ)

解説

意味

①日光のあたらない所。日光をさえぎる物のかげ。《季・夏》
*日葡辞書〔1603〜04〕「Ficagueuo (ヒカゲヲ) スル、または、コシラユル」
*仮名草子・恨の介〔1609〜17頃〕下「なに中々の草の陰、ひかげに消えも果つべきに」
*俳諧・笈日記〔1695〕中・尾張「蝶の飛ばかり野中の日かげ哉〈芭蕉〉」
 
②世の中で栄えていない場所や地位。出世の機会があまりないことや貧しい生活、隠れ住んでいる場所などのたとえに用いる。
*後撰和歌集〔951〜953頃〕雑二・一一二五「頼まれぬうき世の中を歎きつつ日かげにおふる身を如何せん〈在原業平〉」
*浮世草子・懐硯〔1687〕四・四「恋よりおこりて此日かげに身をちぢめ」
*東綺譚〔1937〕〈永井荷風〉五「日蔭に住む女達が世を忍ぶ後暗い男に対する時」
 
③月日。時間。
*日本読本〔1887〕〈新保磐次〉「一寸の日かげもむだにすごすな」
 
④「ひかげもの(日陰者)」の略。
*浄瑠璃・曾我五人兄弟〔1699頃〕二「貧しき日かげの親・兄弟、下部共にも侮らるる」
*浄瑠璃・薩摩歌〔1711頃〕中「源五兵衛様も日かげの身」
 
⑤植物「ひかげのかずら(日陰蔓)」の異名。
*日本書紀〔720〕神代上「蘿〈蘿。此云比舸礎(ヒカゲ)〉を以て手にして」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一〇「蘿 唐韻云蘿〈魯何反 日本紀私記云蘿比加介〉女蘿也」
*枕草子〔10C終〕六六・草は「山すけ、日かけ」
*讃岐典侍日記〔1108頃〕下「日かげをもろともに作りて結びゐさせ給ひたりし事など」

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