数え方（読み方）・単位
一つ（ひとつ）、一本（いっぽん）
解説
出来事のきっかけという意味でたとえて使う場合は「つ」で数えます。
意味
①銃砲を発射するときに指で引く発射装置の金具。
＊日葡辞書〔１６０３〜０４〕「Fiqigane （ヒキガネ）」
＊俳諧・西鶴大矢数〔１６８１〕第一一「細道を唯今こなたへ玉二つ すこしも弛（はづ）さす引かねの音」
＊浄瑠璃・国性爺後日合戦〔１７１７〕二「嫁が持たる鉄砲の引がねかけて」
＊鹿狩〔１８９８〕〈国木田独歩〉「僕は戦慄（ふる）ふ手に力を入れて搬機（ヒキガネ）を引いた」
②（転じて）ある行為をしたり、あることがおこったりする誘因。きっかけ。
＊新西洋事情〔１９７５〕〈深田祐介〉「民主主義」夫人、南アにゆく「このことが引き金になって、ヤタッペ夫婦は真剣に転宅を考え始めたらしい」
＊吉里吉里人〔１９８１〕〈井上ひさし〉一「これらの提言が事件の引金のひとつになっている」
