ひしゃく【柄杓】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

意味

①湯、水などをくむための具。竹、木、金属などで作った筒または椀状の器に柄をとりつけたもの。
*文明本節用集〔室町中〕「柄杓 ヒシャク」
*尺素往来〔1439〜64〕「水桶。氷杓。茶匙。茶箋」
*説経節・さんせう太夫(与七郎正本)〔1640頃〕上「五かうにてんもひらくれば、かまとおうこと、をけとひしゃくをまいらする」
*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802〜09〕二・上「柄杓(ヒシャク)をふってもおいせさままでいってこにゃあ」
 
②遊女、特に下等な娼婦をいう語。
*かた言〔1650〕三「遊女を、ひしゃく」
*雑俳・雪の笠〔1704〕「つがもない 越のゆふ女の名をひしゃく」
*浜荻(庄内)〔1767〕「遊女を おば 〈略〉酒田にてひしゃくといふは流れを酌むの縁語とぞ」
*俚言集覧〔1797頃〕「又奥羽二邦にて賤妓を杓子と云、又杓とばかりも云、又ひしゃくとも云、又飯盛とも云、飯杓子を取るによりて名づくと云り」
*団団珍聞‐五一号〔1878〕「娼妓異名尽し〈略〉おば 酒田、生章魚 南部、柄(ヒシャク) 越後 寺泊」
 
③「ひさご(瓠)【一】(1)」に同じ。
*土井本周易抄〔1477〕五「包瓜は侖吾に包瓜なれや、繋(かかって)くらはれずと云、にがいひしゃくぢゃ程に繋て食はれぬぞ、からすうりと云ものぢゃとも云ぞ」

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