ひつじ【羊】

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数え方(読み方)・単位

一頭(いっとう)、一匹(いっぴき)

解説

人間よりも大きな羊は「頭」で数えます。羊の数が多く、数の把握が必要な場合は「頭」よりも「匹」の方が用いられます。眠れない夜には「羊が1匹、羊が2匹…」と数え、「羊が1頭、羊が2頭…」とはふつう数えません。羊の群れは「群 (む) れ」「群 (ぐん) 」で数えます。

意味

①ウシ科の哺乳類。ヤギに近縁で、多くはうず巻き状の角をもつ。体には柔らかくて長い巻き毛が密生。約一万年前に中近東で、野生種ムフロンを原種として家畜化されたとされる。毛は羊毛と呼ばれ毛織物の原料になるほか、肉・乳・皮も利用される。草食性で、性質はおとなしく群をなしてすむ。品種が多く、用途によって、メリノ種などの毛用のほか肉用、毛肉兼用、乳用などに分けられる。世界各地で飼育され、特にオーストラリア、南アメリカなどに多い。日本でも明治以後に飼育が始められた。めんよう。学名はOvis aries
 
*日本書紀〔720〕推古七年九月「百済、駱駝一匹・驢一匹・羊二頭・白雉一隻を貢れり」
*成尋阿闍梨母集〔1073頃〕「そこに三日の風なくてあるに、はじめてひつじの多かるを見る」
*天草本伊曾保物語〔1593〕イソポの生涯の事「ヲウカメfitçujiuo (ヒツジヲ) クラワウト スレバ、fitçujiua (ヒツジワ) ソノ ナンヲ ノガリョウトテ」
 
②(①は紙を好んで食うところから)紙のこと。また、紙製品、紙幣などのこと。
*洒落本・通人三国師〔1781〕発端「ここにはなし地の硯箱(といひながらおろして)ときにひつじは中橋かね」
 
③(紙(かみ)を同音の髪(かみ)に通わせて)髪結いまたは髪結床のことをいう。
*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕初・序「『かみゐどん』とは髪結殿の訛れるにて、これをしも『ひつじ』と呼るを、羊(ヒツジ)のかみをすくといふより、称へ来るとおぼえたるは」
*洒落本・色深睡夢〔1826〕下「髪結(ヒツジ)幇間の類ひに身を任せて」
*歌舞伎・船打込橋間白浪(鋳掛松)〔1866〕序幕「その生業がひつじで、髪結だと申すのでござります」
 
④頭髪をいう、盗人・てきや仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕

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