ほ【穂】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

意味

①長い花軸茎がぬき出て、その先端周辺部に花・果実などが密集して付いたもの。イネ科などの植物にみられる。

*古事記〔712〕序「柯を連ね穂(ほ)を并す瑞、史書すことを絶たず、烽を列ね訳を重ぬる貢、府空しき月無し」
*万葉集〔8C後〕二・八八「秋の田の穂(ほ)の上に霧らふ朝霞何時へのかたに我が恋やまむ〈磐姫皇后〉」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕九「穂 唐韻云穎〈余頃反 訓加尾〉穂也 穂〈音遂 訓保〉禾穀米也」
*小学読本〔1874〕〈榊原・那珂・稲垣〉三「栗は梅雨中に、穂を垂れて花を開く」
 
②槍・筆などとがっているものの先の部分。尖端。

*武具要説〔1577〕「鎗の事〈略〉槍の穂も、願はくは長きが能候」
*明治卅三年十月十五日記事〔1900〕〈正岡子規〉「怪庵、筆にかぶせてある銅の筆套を抜き、指の尖にて筆の穂をいぢりながら、善く書けさうだな、といふ」
*琴のそら音〔1905〕〈夏目漱石〉「津田君が出過ぎた洋燈の穂を細めながら尋ねた」
 
③つぎ木、さし木に使う芽のついた小枝。さしほ。つぎほ。

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