ほね/ホネ【骨】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一個(いっこ)、一片 (いっぺん)

解説

一般的に「本」で数えますが、細長くないものや頭蓋骨 (ずがいこつ) のようなものは「個」でも数えます。(専門的な数え方はこの限りではありません)

骨のかけらは「片」で数えます。全身の骨格標本は「体 (たい) 」で数えます。

意味

①脊椎動物の内骨格を構成する、支持器官の一つ。骨組織からなり、軟骨・硬骨に区分される。筋肉その他の器官を支持し、また、頭骨・胸骨などのように重要な器官を保護するものもある。形状により長骨・短骨・扁平骨などに分ける。表面は骨膜でおおわれ、内部は緻密骨質(ちみつこっしつ)と海綿骨質からできている。

*十巻本和名類聚抄〔934頃〕二「骨 野王案骨〈音忽 保禰〉肉之核也」
*観智院本三宝絵〔984〕中「鉄の火の柱をいだかしむるに、肉みだれ、骨くだけぬ」
*太平記〔14C後〕一三・龍馬奏事「骨(ホネ)挙り筋太くして脂肉短し」
*医語類聚〔1872〕〈奥山虎章〉「Ossa 骨」
 
②特に①のうち、死んだもののもの。また、火葬にした死者のもの。こつ。舎利。
*栄花物語〔1028〜92頃〕鶴の林「暁方にぞ殿ばら・さべき僧など集りて、御骨拾はせ給て、瓶に入れて」
*水戸本丙日本紀私記〔1678〕崇神「屍骨〈保禰(ホネ)〉」
 
③家屋・器具などのしんとなり、全体を支える材料。紙や布を張るときにしんとする細長い竹や木。
*蜻蛉日記〔974頃〕中・天祿二年「黒柿のほねに朽葉の帷子かけたる几帳どもも」
*源氏物語〔1001〜14頃〕蓬生「はかなき板葺なりしなどは、ほねのみわづかに残りて」
*大鏡〔12C前〕一・序「くろがへのほね九あるに黄なる紙はりたるあふぎを」
*小学読本〔1874〕〈榊原・那珂・稲垣〉二「障子は木にて骨を作り、紙又硝子を貼れるをいふ」
*社会百方面〔1897〕〈松原岩五郎〉居職人の内情「洋傘の骨線(ホネ)」
 
④物事の中心。全体を成り立たせている核。また、その事柄やそのような人。核心。本領。
*曲水宛芭蕉書簡‐元祿五年〔1692〕二月一八日「はるかに定家の骨をさぐり、西行の筋をたどり」
*咄本・一雅話三笑〔1804〜18〕仮宅「既に和讚の骨(ホネ)といふ所にて婆々様たちみな揃ひの肌脱にて」
 
⑤物事にたえる気力。障害に耐え、意志を貫く気力。また、それを備えた人。気概。気骨。
*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕九「備前備中両国で骨と言はれし一寸徳兵衛」

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)