ほおずき/ホオズキ【酸漿/鬼灯】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一株 (ひとかぶ) 、一鉢 (ひとはち) 、一個(いっこ)

解説

鉢に植えられている場合は「鉢」で数えます。実は「個」で数えますが、雅語的に提灯 (ちょうちん) を数える「ひと張 (は) り」で数えることもあります。

意味

①ナス科の多年草。ふつう観賞用に人家に栽培される。高さ四〇〜九〇センチメートル。根茎がある。葉には長柄があり、葉身は卵状楕円形で縁に大きな鋸歯(きょし)がある。長さ五〜一二センチメートル。初夏、先が浅く五裂したさかずき形の小さな花が下向きに咲く。花は淡黄白色で中心部は緑色。果実は球形で袋状の萼(がく)に包まれて赤く熟す。子どもが種子を除いた果実の皮を口にふくんでならして遊ぶ。根は鎮咳・利尿薬に使う。漢名、酸漿。かがち。あかかがち。ぬかずき。学名はPhysalis alkekengi 《季・秋》
 
*源氏物語〔1001〜14頃〕野分「いとをかしき、色あひ・つらつきなり。ほをつきなどいふめるやうに、ふくらかにて」
*俳諧・芭蕉庵小文庫〔1696〕堅田十六夜之辨「鬼灯は実も葉もからも紅葉哉〈芭蕉〉」
*大和本草〔1709〕九「酸醤(ホホヅキ)〈略〉此草をほほづきと云は、ほほと云臭虫、このんで其葉につきて、食する故なり」
*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「ホホヅキ 酸醤」
 
②口に入れ舌でおし鳴らすもの。ほおずきの実に小穴をあけ種子を出したものや、カラニシ、アカニシなど巻貝類の卵の袋から作るうみほおずきがある。
*栄花物語〔1028〜92頃〕初花「御色白く麗しう、ほほづきなどを吹きふくらめて据ゑたらんやうにぞ見えさせ給」
*評判記・吉原呼子鳥〔1668〕「御口にふくませたまひしほうづきを、とりをとし」
*談義本・根無草〔1763〜69〕前・四「燈籠草(ホホヅキ)店は珊瑚樹をならべ、玉蜀黍は鮫をかざる」

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