数え方（読み方）・単位
①一枚 (いちまい)
②一本（いっぽん）、一枚 (いちまい) 、一齣 (ひとこま) （ひとコマ）、一葉 (いちよう)
③一巻き (ひとまき) 、一リール（いちりーる・ひとりーる・わんりーる）
解説
①一般的には「枚」で数えます。
⇒ラップ
②スチールカメラに取りつけて撮影するフィルムは「本」で数えます。現像して齣 (こま) ごとに分けたフィルムを「枚」「齣 (こま) （コマ）」「葉」などで数えることもあります。使い捨てカメラ（レンズ付きフィルム）は「本」「個」「台」「点」を用います。
③映画のフィルムは「巻き」「リール」で数えます。
意味
①薄い膜。セロハンなど。
②写真感光材料の一つ。薄い合成樹脂膜上に乳剤を塗ったもの。現在ではアセチル‐セルロースの上にハロゲン化銀のゼラチン乳剤を塗って作る。一般撮影用のほか、カラーフィルム、映画用フィルム、赤外線フィルム、Ｘ線フィルムなどがある。
＊伸子〔１９２４〜２６〕〈宮本百合子〉四・三「まだフヰルムがあまってたもんだから」
＊勲章〔１９４６〕〈永井荷風〉「其夜すぐフイルムを現像して見た」
③②を用いて撮影・現像したもの。映画やスライドなど。
＊秘密〔１９１１〕〈谷崎潤一郎〉「女は小声で、フイルムの上に現はれた説明書を読み上げて」
＊死者を嗤ふ〔１９１８〕〈菊池寛〉「米国のユニヴアサルのフィルムで」
＊月は東に〔１９７０〜７１〕〈安岡章太郎〉二「中途に何箇所もフィルムの齣（こま）が飛んだように空白があって」
