ふじ【藤】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一株 (ひとかぶ) 、一房 (ひとふさ)

解説

木は「本」「株」、花は「房」「本」で数えます。藤棚は「架 (か) 」でも数えます。

意味

マメ科のつる性落葉木本。本州、四国、九州の山野に生え、観賞用に栽植される。幹は長さ一〇メートル以上に達し右巻きに他物にからむ。葉は一一〜一九個の小葉からなる奇数羽状複葉。各小葉は長楕円形または卵形で、花期には黄緑色、長さ約四センチメートル。四〜五月、淡紫色の蝶形花が長く垂れ下がる房となって咲く。果実は偏長楕円形。長さ一五センチメートル内外の硬い莢で、乾くと裂けて中の種子を飛ばす。つるは丈夫で古代から縄(なわ)の代用にしたり、籠などの細工に用いる。シロバナフジ・アケボノフジ・ヤエフジ・クジャクフジなど多数の園芸品種がある。漢名に当てる紫藤は正しくは中国産のシナフジの名。学名はWisteria floribunda 《季・春》
 
*万葉集〔8C後〕一四・三五〇四「春べ咲く布治(フジ)のうら葉のうら安にさ寝る夜そなき子ろをし思へば〈東歌〉」
*伊勢物語〔10C前〕一〇一「咲く花のしたにかくるる人を多みありしにまさるふぢのかげかも」
*宇津保物語〔970〜999頃〕吹上上「ふぢの花色のかぎりににほふには春さへ惜しく思ほゆるかな」
*俳諧・七番日記‐文化八年〔1811〕三月「藤さくや木辻の君が夕粧ひ」

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