ふりそで【振袖】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一着 (いっちゃく)

解説

⇒きもの(着物)

意味

①丈を長くして、脇の下を縫い合わせない袖。また、その袖を付けた着物。昔は男女とも一五、六歳までで、元服以前の者が着た。振りの袖。ふり。
*日葡辞書〔1603〜04〕「Furisode (フリソデ)〈訳〉シモの語。(腋の下の)開いた袖で、通常子供のキモノに見えるもの。ワキ アゲノ ソデという方がよい」
*浮世草子・西鶴織留〔1694〕二・二「二十二三までも振袖(フリソテ)着て置て、十七の八のと年を隠す分にて別の事なし」
 
②①の着物を着ているところから。

(イ)年頃の娘。若い娘。おぼこ娘。少女。
*雑俳・蝉の下〔1751〕「振袖の時も絵本の男沙汰」
*歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)〔1789〕三「其振袖めは長門之介に言号の桐姫」

(ロ)前髪立の少年。男色関係のある少年。歌舞伎の少年俳優。若衆。また、かげま。
*浮世草子・西鶴置土産〔1693〕五・三「吉彌といふふり袖(ソデ)が、野田藤見がへりに」

(ハ)夜鷹。下級の街娼。
*雑俳・柳多留拾遺〔1801〕巻五「本所から出るふり袖は賀をいわい」
 
③駕籠(かご)かきの陸尺(ろくしゃく)の異称。長い袖の黒鴨仕立(くろがもじたて)であったところからの呼称。
*雑俳・柳多留拾遺〔1801〕巻二〇「ふり袖を四人つれるはやり医者」
 
④「ふりそでしんぞう(振袖新造)」の略。
*色茶屋頻卑顔〔1698〕「つめ袖ふり袖之覚」
*洒落本・通言総籬〔1787〕一「流れはたへぬ浮世のきしに、夜舟こぐてふふり袖の」

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