ふた/フタ【蓋】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一個(いっこ)、一扇 (いっせん) 、一蓋 (いちがい)

解説

ふつう蓋 (ふた) は「枚」で数えますが、小さい蓋は「個」でも数えます。合わせ箱の平蓋 (ひらぶた) は雅語的に「扇 (せん) 」で数えることがあります。「蓋 (がい) 」は文語で蓋 (ふた) を数える語です。

意味

①物の口をおおいふさぐもの。
*小川本願経四分律平安初期点〔810頃〕「虱い若出でば、蓋(フタ)を作りて塞ぐ応し」
*竹取物語〔9C末〜10C初〕「唐櫃のふたの入れられ給ふべくもあらず」
*説経節・さんせう太夫(与七郎正本)〔1640頃〕下「したへをろすまがおそひとて、たてなわよこなわむんずときって、ふたをあけてみてあれば」
 
②サザエ、タニシなど巻き貝類の口をおおうもの。
*本草和名〔918頃〕「甲香、一名、流螺〈略〉和名阿岐乃布多」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕八「玉蓋 崔禹食経云小〓子有白玉之蓋〈之太々美乃布多〉」
*交隣須知〔18C中か〕二・水族「小螺 サザイガ フタ アケタ」
 
③「すっぽん(鼈)」の異名。
*俚言集覧〔1797頃〕「ふた〈略〉俗に鼈をフタと云」
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕二・上「江戸じゃアね。鼈をしゃれて蓋(フタ)といひやすよ」
 
④かさぶた。
*咄本・軽口露がはなし〔1691〕一・二「是は天狗殿の灸のふたじゃ」

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