カメラ【camera】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一台(いちだい)、一点(いってん)

解説

商品・製品としては「点」でも数えます。レンズ付きフィルムは「本」でも数えます。

意味

①画像をレンズ系などを用いて、スリガラス、フィルム光電変換器などの面に結ばせる装置。
 
(イ)写真機。また、その暗箱(あんばこ)。

*物理学術語和英仏独対訳字書〔1888〕〈山口鋭之助〉「Kamera Camera 〈略〉カメラ」
*金色夜叉〔1897〜98〕〈尾崎紅葉〉中・四・三「早くもカメラの覆を引被ぎ、彼是位置を取りなどして」
*続珍太郎日記〔1921〕〈佐々木邦〉七「検證に出張する場合自分のキャメラがあると便利だ」
 
(ロ)映画の撮影機。ムービーカメラ。

*トーキー論〔1930〕日本映画転変録〈森岩雄〉一「カメラの音響を防止するカメラブウスの中から技師が顔を出す」
*モダン語漫画辞典〔1931〕〈中山由五郎〉「キャメラ 英 Camera カメラとも云って『写真機』のことだが、『活動写真撮影機』の意味にも用ひられる」
*『あひびき』から〔1948〕〈永井龍男〉「アメリカ婦人は、カメラへ向いて、豪雨に顔をしかめつつ、なほ子供のやうな笑顔を見せた」
 
(ハ)テレビカメラ。
*白く塗りたる墓〔1970〕〈高橋和巳〉一一「三台のカメラのうち二台が、車座を、一台が統計表や写真を狙っている」
 
②「カメラマン」の略。
*黯い潮〔1950〕〈井上靖〉一「とにかく、カメラを連れて、警視庁の横手に自動車を廻しておいて下さい」

語源

①①(イ)が日本に入ったのは、一八四〇年(天保一一)、フランスのダゲールによるカメラの発明の翌年。江戸末期から明治初期にかけては「写真鏡」〔写真鏡図説〕とか「撮影箱」とかいった。一九〇〇年前後から「カメラ」「写真機」双方の例が見える。

②映画用語として(1)(ロ)が普及したのは一説に一九二〇年に松竹キネマ合名会社の撮影技長として招聘された小谷ヘンリーが持ちこんでからという。それまでは「機械」「写真機」と呼んでいた。

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)