カステラ【Castella】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一切れ(ひときれ)、一箱 (ひとはこ)

解説

切り分ける前の塊 (かたまり) は「本」で数えます。「斤 (きん) 」で数えることもあります。切り分けたものは「切れ」で数えます。箱に入ったものは「箱」で数えます。
⇒やきがし(焼き菓子)

意味

({ポルトガル}pao de Castella から)《カステーラ・カステイラ》
 
①泡(あわ)立てた鶏卵に小麦粉と砂糖などを混ぜて、天火で焼いた菓子。天正年間(一五七三〜九二)にポルトガル人が長崎へ製法を伝えたものが、次第に改良されたもの。

*太閤記〔1625〕或問「下戸には、かすていら、ぼうる、〈略〉こんぺい糖などをもてなし、我宗門に引入る事」
*浄瑠璃・傾城反魂香〔1708頃〕上「落雁(らくがん)かすてらやうかんより、くいしぼんはこぶこし本の」
*にごりえ〔1895〕〈樋口一葉〉七「見れば新開の日の出やがかすていら、おや此様(こん)な好いお菓子を誰れに貰って来た」
*多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後・九・二「カステラの折や、ビスケットの鑵」
*虞美人草〔1907〕〈夏目漱石〉一一「チョコレートを塗った卵糖(カステラ)を口一杯に頬張る」
 
②(形の類似から)焼き豆腐をいう、囚人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕
*いやな感じ〔1960〜63〕〈高見順〉二・六「焼豆腐はカステラと、しゃれて言った」

語源

①pao de Castella (カスティーリャ王国のパン)と教えられたのを、日本人が「カステイラ」と略したらしい。また、オランダ語Castiliansh〓brood の略という説や、「『かすていら』は本名『かすている、ぶろふど』なり。『かすている』は城の事、『ぶろふど』は右にいふ『ぱん』の事。よく久しきに耐へるもの故、もと軍陣長旅などの時用るものといふ」〔蘭説弁惑‐上〕という説もある。中世末から近世にかけては、カステイラの形が一般的だったが、挙例の「浄瑠璃・傾城反魂香‐上」のように、やがてカステラの形も現われた
 
②日本での製造は、長崎本博多町和泉屋長鶴本家が最初といわれ、その後、京都・大坂に広まり、茶の湯の菓子などとしても用いられた。

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