がけ【崖】

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数え方(読み方)・単位

一箇所(いっかしょ)

解説

「面」で数えることもあります。

意味

①山や岸などが険しくそばだっている所。きりぎし。

*春のみやまぢ〔1280〕一一月一八日「せばき道の片かたはがけにて、海みおろさるれば」
*源平盛衰記〔14C前〕三七・義経落鵯越事「流石(さすが)いぶせき〓(カケ)なれば、手綱を引(ひか)へて踉〓(やすらへ)ば」
*虎明本狂言・文山立〔室町末〜近世初〕「こちはかけじゃ、いや、こちはいばらぐろじゃ、いたひほどに、じんじゃうに、まん中ではたさう」
*随筆・驢鞍橋〔1660〕上「爰になにもなき坿(ガケ)の下ゑ只落て死で見(みる)に」
*浮世草子・好色二代男〔1684〕八・五「此山を立のき、峨陰(ガケ)の草なき所に座して、彼の書たる物を見れば」
*日本読本〔1887〕〈新保磐次〉六「山家の人は山のがけ又は岩の間より湧き出づる水を飲む」
 
②数の九をいう、てきや・盗人仲間などの隠語。〔隠語輯覧{1915}〕

語源

「かけじ」「かけみち」などの「かけ」が一語化したものと思われる。「色葉字類抄」「和名抄」では「〓道」を「ヤマノカケヂ」と読んでいるが、節用集類には「〓」一字に「かけ」と当てている。「日葡辞書」にも「Caqe (カケ)」とあり、古くは「かけ」で、近世以降「がけ」と濁音となったと思われる。

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