がく【額】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一面(いちめん)、一架 (いっか)

解説

額自体は「枚」で数えますが、額に入れた証書や賞状を含めて数える場合は「面」も用います。「架」は額や楯 (たて) など、飾り掲げるものを数える語です。

意味

①ひたい。前額。
 
②板、紙、絹などに書画をかいて、鴨居の上、壁、門などにかかげておくもの。また、その枠。額面。扁額。
*大鏡〔12C前〕二・実頼「よろづのやしろに額のかかりたるに」
*色葉字類抄〔1177〜81〕「額 カク 題額也」
*徒然草〔1331頃〕一六〇「門に額懸くるを打つといふはよからぬにや」
*評判記・野郎虫〔1660〕花崎妻之助「はなさきにがくをかけたるつまのすけこれやおてらの仁王なるらん」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕拾遺・付言「額(ガク)、崇徳天皇 竪額筆者不詳 天皇の震影(しんゑい) 衣冠坐像二尺有余 堯海作なり」
 
③織物の織り終わりの界切(かいきり)の外に、模様、文字などを(2)のように織り出したもの。絹糸と綿糸とを交えて織った観光繻子(かんこうじゅす)のような女帯地(おびじ)に多く行なわれる。
 
④「がくうら(額裏)②」の略。
 
⑤紋所の名。②を図案化したもの。額に二八、園部額などがある。
 
⑥数量。分量。員数。特に、金銭上の数値。
*制度通〔1724〕六「すべて額と云は、公儀事にて人物の員数のことなり」
*妾の半生涯〔1904〕〈福田英子〉二・六「結局醵金(きょきん)して重井(変名)葉石等志士の運動を助けんと企だてしかど、其額(ガク)余りに少なかりしかば、女子は落胆して」
 
⑦「がくぎん(額銀)②」「がくばん(額判)」の略。
*滑稽本・八笑人〔1820〜49〕五下「自己達(おいらたち)のいふ通りになれとおっしゃって、額(ガク)を二つ紙につつんでくだされたゆゑ」
*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕七「同(天保八)年一分銀制す。〈略〉形方長也。周郭ありて郭に華あり。故に俗に額と云。懸額に似たる故也」
*歌舞伎・茲江戸小腕達引(腕の喜三郎)〔1863〕中幕「『こりゃあ二十五両包だね』『さうよ、額だから重からうが、あいにく家に金がねえから』」
 
⑧「がくあじさい(額紫陽花)」の異名。
*葛飾〔1930〕〈水原秋桜子〉「額の芽の珠の如きがほぐれそむ」

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